「…も~も」をフランス語の肯定と否定で
1.肯定の「…も~も」
まず、肯定の「…も~も」は、接続詞 et(英 and) を使います。
Il a et un chien et un chat. / Il a un chien et un chat aussi.
(英 He has a dog and a cat too.)
彼は犬も猫も飼っている。
2.否定の「…も~も(ない)」
上の例文を否定形にすると、次のようになります。
Il n’a ni chien ni chat.
(英 He has neither a dog nor a cat.)
彼は犬も猫も飼っていない。
というわけで、否定の「…も~も(ない)」は、ne ni… ni~を使います。
この時、目的語の冠詞がなくなったことにお気づきでしょうか。そうなんです。否定文の直接目的語につく不定冠詞と部分冠詞は「ゼロ冠詞」とよばれる de に変化しましたよね。それと同じように、ne ni… ni~ の構文では、肯定文のときに直接目的語についていた不定冠詞と部分冠詞が「ゼロ」になって消えます。
ただし、pas を使った否定文に、もう一つの要素を足すと、次のようになり「ゼロ冠詞」の de が残ります。
Il n’a pas de chien ni de chat.
なお、定冠詞は否定文になっても残りますので注意しましょう。
Il n’a ni le chien ni le chat.
彼はその犬もその猫も飼っていない。