お菓子の名前で見かける au, à la, aux …
日本でも、フランス系のパン屋さんやお菓子屋さんへ行くと、商品名にフランス語が使われるているのをよく見かけます。
パン屋さんなら、
Croissant aux amandes クロワッサン・オ・ザマンド、Pain de campagne パン・ド・カンパーニュ、Pain au lait パン・オ・レ …
お菓子屋さんなら、
Gâteau au chocolat ガトー・オ・ショコラ、Tarte aux fraises タルト・オ・フレーズ、Mousse à l’orage ムース・ア・ロランジュ、Confiture de myrtilles コンフィチュール・ド・ミルティーユ …
などです。
さて、それぞれの名前の真ん中に、小さな単語が挟まれていることにお気付きでしょうか。今日はその使い分けについてお話しします。
まず、大きく分けて、次の2種類あります。
- a から始まる言葉 (au, à la, à l’, aux)
- de (またはd’)
まず、a から始まる言葉について見ていきましょう。これは、「〜が材料として入っている」「〜風味の」という意味です。後ろに続く単語の「性別・綴り・数」により、au, à la, à l’, aux の4種類を使い分けます。
- au (オ) + 男性単数名詞
- à la (アラ) + 女性単数名詞
- à l’ + 母音や無音のh から始まる単数名詞
- aux (オ) + 複数名詞
ここで必要となるのは、「後ろに続く単語は男性名詞か女性名詞のどちらか?」という知識と、「単数か複数のどちらを使うか?」という判断です。
名詞の性別はその都度覚えるしかありませんが、単数か複数かについては、次のことを基準にすると、判断できるようになります。
- 1個、2個、… と数えられる場合 => 複数
- 数えられない場合 => 単数
- 柑橘系の果物の場合 => 単数
これを踏まえて冒頭でご紹介した商品名を分析してみてください。なーんだ!と思っていただけると思います
次回は 2つ目の小さな言葉 de についてお話しします。