お菓子の名前で見かける de と d’
前回に引き続き、フランス語のお菓子の名前で使われている「小さな」単語についてご紹介します。
「小さな単語」は、大きく分けて次の2つあります。
- a から始まる言葉 (au, à la, à l’, aux)
- de (またはd’)
今日は、de (d’) について見ていきます。
de (d’) が使われているお菓子名には、Confiture de myrtilles, Compote de poires, Gelée de cidre, Biscuits de Champagne などがあります。
突然ですが、ここで問題です。上のお菓子名で、一つだけ仲間外れがあります。それはどれでしょう?正解は・・・
正解は、Biscuits de Champagne(シャンパーニュ地方のビスキュイ) です。このお菓子名だけ、de の後ろに地名が続きます(大文字なのでシャンパーニュは地名を指すことが分かります)。ほかは、de の後ろは素材名(果物やお酒)が続きます。
というわけで、de(d’)はどんなどきに使うかというと、「地名」や「素材」の前で使われます。
「地名」は、お菓子の生まれた土地や、原産地を指します。
「素材」は、前回見た「材料の一部として入れた素材」というよりも、「お菓子の主な材料」を指します。上の例ですと、Confiture de myrtilles(ブルーベリーのジャム)、Compote de poires(洋ナシのコンポート)、Gelée de cidre(シードルのジュレ)は、いずれも果物やお酒といった素材「そのもの」を加熱したり冷やし固めたりなど加工して作るので、de (d’) を使います。
de(d’)はまた、お菓子の名前のほかに、材料を表す語でも使われます。例えば、lait de soja(豆乳), huile d’olive(オリーブ油), zeste de citron(レモンピール), poudre d’amandes(アーモンドプードル)などです。これも厳密には、de の後ろの素材を加工して作ったものがほとんどです。ただし zeste de citron の de は、「素材の一部分」という意味で用いられています。
最後に、de と d’ はどのように使い分けるかというと、上の例でもわかるように、de の後ろには子音、d’ の後ろには母音や「無音のh」が続きます(de の後ろに母音や無音のhが続くと、母音衝突を避けるために、エリズィオンという現象が起きます。このことで発音をスムーズにします)。
いかがでしたでしょうか。皆さんのお菓子作りやお菓子販売、フランス語でのルセット作りにお役に立てましたら幸いです。
文法の学習にはこちらがおすすめです。à や de については、前置詞の章をご参照ください。