梅雨、あじさい、かたつむり ——
毎年めぐってくる季節の景色を、今年はちょっとフランス語で味わってみませんか?
このシリーズは、昨年1年間、ニュースレターで毎月お届けしていた内容をもとにしています。
ご好評をいただいたこともあり、今年からはウェブサイトでも読めるようにいたしました。
各月にちなんだフランス語の表現を、日記やつぶやきにも使えるよう、やさしくご紹介します。
ふとした日常が、少しだけフランス語と仲良くなるきっかけになりますように。

1.梅雨 la saison des pluies
直訳すると、雨の季節、すなわち雨季です。
des は「〜の」の意味の前置詞 deと
定冠詞lesが合体(縮約)した形です。
pluies 「雨」が複数形なのは、雨が複数回降ることを想定しているためです。
2.傘 le parapluie
「雨」を意味するpluie の前に、「〜から守る」を意味する接頭語 paraがついた単語です。pluieは女性名詞ですが、parapluie は男性形であることに注意しましょう。
3.紫陽花 l’hortensia
hortensia の 接頭語 horti は、ラテン語で「庭」を意味します。中国や日本で庭に広く植えられたことに由来するそうです。
4.かたつむり les escargots
日本では料理名として浸透している単語かなと思います。フランス語では、かたつむりの他に、パリの1区から20区まで中心から螺旋状に広がっていることから、パリの街を指すこともあります。
5.夏至 le solstice d’été
solstice(支点) の sol は、soleil(太陽)からきています。
stice の語源はstatue (像)と同じで、立っていることを表します。
solsticeは、太陽が同じところに留まることを表しているのですね。
雨の合間のひととき、フランス語と一緒に季節を楽しんでみてください。
来月もお楽しみに…!