動詞 “tenir” に学ぶ表現の広がり

先日、学生時代のフランス語ノートを整理していたら、懐かしい1ページが出てきました。基本動詞 tenir の用法をまとめたもの。大人になってからも見返すだろうと思ってとっておいたものです(おそらく、覚えるのに苦労したのでしょう)。

「持つ」というイメージが強い “tenir” ですが、実は前置詞や目的語の組み合わせ次第で、驚くほど多彩な表現ができます。今日は、明日から使える “tenir” の7つの顔をシェアします。例文はブログ掲載用に変えています。

まずは基本、活用は “venir” と同じ

“tenir” の活用は、超重要動詞 “venir”(来る) と全く同じパターンです。セットで覚えると効率的です。

1. 「どうしても〜したい」の tenir à + 不定詞

強い意志や、何かをやり遂げたいという切望を表します。

  • Elle tient à réussir son examen.
    (彼女は何としても試験に合格したいと強く願っている。)

2. 「大切にしている」の tenir à + 物

物理的に持っているだけでなく、心の中で重んじているニュアンスです。

  • Je tiens énormément à ce vieux souvenir.
    (私はこの古い思い出をとても大切にしています。)

3. 「性質(血筋)を引き継ぐ」の tenir de + 人

性格や外見が親族に似ている、受け継いでいる時に使います。

  • Il tient son caractère bien trempé de son grand-père.
    (彼は強固な性格を祖父から受け継いでいる。)

4. 「手をひく」の tenir qn par la main

「手を使って〜を保持する」という具体的な動作です。

  • La mère tient son petit garçon par la main. (母親は小さな男の子の手をひいています。)

5. 「〜だと見なす」の tenir qn/qc pour …

人や物をどう評価・判断しているかを表す時に便利です。

  • Je le tiens pour un ami fidèle. (私は彼を信頼できる友人だと見なしています。)

6. 「(店などを)営む」の tenir + qc

ビジネスや運営のシーンでも “tenir” は活躍します。

  • Elle tient un charmant petit café. (彼女は素敵な小さなカフェを経営しています。)

7. 「(地位や場所を)占める」の tenir une place

自分のポジションや、物事の重要度を説明する時に使えます。

  • Ce projet tient une place importante dans mon travail.
    (このプロジェクトは私の仕事において中心的な位置を占めています。)

まとめ

こうして振り返ると、一つの動詞を深掘りするだけで、日常会話からビジネス、個人の感情表現まで、一気に世界が広がることがわかります。

今日の復習クイズ: 「私は自分の自由をとても大切にしています(重んじています)」
さて、上記の1〜7のどれを使って表現できるでしょうか?

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